動画・映像制作用語
【SE】
S
se
SE(Sound Effect)とは、効果音のことで、映像に臨場感やリアリティを与えるために使用されます。
SEの種類
自然音: 雨の音、風の音、波の音など、自然界の音。
生活音: ドアの開閉音、足音、食器の音など、日常生活の音。
機械音: エンジン音、銃声、爆発音など、機械が発する音。
ファンタジー音: 魔法の音、宇宙船の音など、架空の音。
SEの役割
映像の補完: 映像だけでは分かりにくい部分を補完する。
感情表現: 視聴者の感情を揺さぶり、物語に引き込む。
リアリティの演出: 映像に現実感を与える。
SEの制作方法
録音: マイクを使用して、実際に音を録音する。
合成: 複数の音を重ね合わせたり、加工したりして、新しい音を作る。
音源ライブラリ: 既存の音源ライブラリから、必要な音を検索して使用する。
SEの注意点
バランス: 映像の音量とのバランスをとることが重要。
タイミング: 音を出すタイミングによって、映像の印象が大きく変わる。
著作権: 著作権フリーの音源を使用するか、自分で録音した音源を使用する必要がある。
映画やテレビ番組の制作現場では古くから「効果」という職名で、映像にリアリティや楽しさといった演出意図を支援する音作りで重要な役割を担っていました。時には現実にはない音を生み出したり、波や風などは独自の道具を工夫して「らしい音」を創造しましたが、現代では希少な存在となりました。
【関連用語】
1. FO(フェードアウト)
音を徐々に小さくして消していく処理です。シーンの終わりや場面転換、時間経過の表現などに使用され、特に環境音やBGMの処理で多用されます。フェードアウトのスピードや曲線は演出意図によって細かく設定され、唐突な音の消失を避けることで、自然な場面展開を実現します。音声ミキサーやデジタル編集ソフトのオートメーション機能を使用して、正確なコントロールを行います。
2. FI(フェードイン)
音を徐々に大きくしていく処理です。シーンの始まりや新しい音要素の導入時に使用されます。特に新しいBGMの開始や環境音の変化を表現する際に重要な手法となります。音の立ち上がり方によって、シーンの雰囲気や緊張感を演出することができ、映像との同期も考慮しながら処理を行います。
3. ブリッジ
場面と場面をつなぐ効果音です。時間や場所の転換を示す音響効果として使用され、視聴者の注意を自然に次の場面へ導く役割を果たします。鐘の音、時計の音、ドアの開閉音など、様々な音が使用され、映像の展開に合わせて適切な音を選択します。
4. アンビエンス
場面の背景となる環境音です。室内の空気感、街の喧騒、自然の音など、シーンの雰囲気を作り出す基礎となる音響効果です。映像の臨場感を高め、視聴者を作品世界に没入させる重要な要素となります。複数の音源を組み合わせて、より自然な空間表現を作り出すことも一般的です。