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動画・映像制作用語

【ストリーミング】

S

streaming

「ストリーミング(配信)」とは、動画や音楽などのデータをダウンロードせずに、インターネット回線を通してリアルタイムに再生する技術のことです。

インターネットなどのネットワークを介して、動画や音楽などのコンテンツをリアルタイムに配信・再生します。従来のダウンロード方式とは異なり、コンテンツ全体をダウンロードしてから再生するのではなく、データを受信しながら同時に再生を開始するため、待ち時間が短く、ストレージ容量を圧迫しないというメリットがあります。



従来のダウンロード方式との違い


ダウンロード方式

ファイル全体をダウンロードしてから再生するため、再生開始までに時間がかかる。


ストリーミング方式

データを少しずつ受け取りながら再生するため、すぐに再生を開始できる。



ストリーミング配信の仕組み


サーバーからクライアント(PC、スマホなど)へ、小さなデータの塊(セグメント)が連続的に送られ、クライアントはそのセグメントを順次再生することで、動画や音楽を視聴できます。


すぐに視聴できる

ダウンロード時間を待つ必要がないため、すぐに視聴を開始できます。


大容量ファイルでもスムーズに再生

大容量の動画も、バッファリング(一時的なデータの蓄積)によってスムーズに再生できます。


ライブ配信が可能

ライブイベントやニュースなどをリアルタイムで配信できます。



シークバーで飛ばせる仕組み



視聴者がシークバーを動かして、任意のところから動画を再生できる仕組みは、主に動画の分割とインデックスという技術によって実現されています。


1. 動画の分割: 動画ファイル全体を、数秒程度の短い区間に分割します。各区間の始点と終点の情報(タイムスタンプ)を記録しておきます。


2. インデックスの作成: 分割された各区間の情報(タイムスタンプなど)をまとめたリストを作成します。
このリストをインデックスと呼びます。


3. シークバーの操作: 視聴者がシークバーを動かすと、その位置に対応するタイムスタンプがインデックスから検索されます。検索結果に基づいて、該当する動画の区間が再生開始されます。

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ブログカテゴリー「セミナー映像」

ストリーミング

​【関連用語】

1. シークバー


シークバーとは、動画再生画面に表示される、再生位置を自由に移動できるバー状のものです。このバーをドラッグすることで、動画の任意の箇所から再生を開始することができます。早送りや巻き戻しにも利用され、視聴者がより快適に動画を楽しめるようにするための機能です。



2. 動画分割


動画分割とは、一つの動画ファイルを、複数の小さなファイル(セグメントやチャンクと呼ばれる)に分割する処理のことです。この分割されたファイル一つ一つが、動画の一部分を表しています。動画を分割することで、ストリーミング配信や、シークバーを使った任意の再生が可能になります。



3. インデックス


インデックスは、分割された動画ファイルそれぞれの情報(開始時間、終了時間、ファイル名など)をまとめたリストです。このインデックスを参照することで、シークバーで指定された再生位置に対応する動画ファイルが特定され、再生されます。インデックスは、動画再生の高速化や、シークバーの正確な動作に不可欠な要素です。



4. HLS (HTTP Live Streaming)


HLSは、Appleが開発したストリーミング配信技術です。動画を小さなチャンクに分割し、HTTPプロトコルを使って配信します。HLSは、様々なデバイスやネットワーク環境に対応しており、安定したストリーミング配信を実現できます。



5. MPEG-DASH


MPEG-DASHは、MPEG(Moving Picture Experts Group)が策定したストリーミング配信技術です。HLSと同様に、動画を小さなチャンクに分割して配信しますが、より柔軟なアダプティブビットレートストリーミングに対応しています。ネットワーク環境に合わせて、最適な品質のチャンクを動的に選択することで、視聴環境に合わせた高品質な配信が可能になります。

 

 

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