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動画・映像制作用語

【トリミング】

T

trimming

トリミングとは、写真や動画、音声など、様々なデジタルコンテンツにおいて、不要な部分を切り取り、必要な部分だけを残す作業のことです。

写真のトリミング


写真において、トリミングは、構図を整えたり、不要な背景をカットしたりすることで、より印象的な写真にするための手法です。

  • 構図の改善: 被写体を際立たせたり、バランスの良い構図にしたりすることができます。

  • 不要な部分の削除: 背景の邪魔な要素を削除し、被写体に集中できるようにします。

  • アスペクト比の変更: 写真の縦横比を変更し、SNSや印刷物に合わせたサイズに調整できます。


動画のトリミング


動画のトリミングでは、写真同様に縦横を自在に削除して任意の構図を切り出すこと、不要なシーンをカットしたり、動画の長さを調整したりすることをトリミングと言います。


構図の変更

  • 構図の改善: 被写体を際立たせたり、バランスの良い構図にしたりすることができます。

  • 不要な部分の削除: 背景の邪魔な要素を削除し、被写体に集中できるようにします。

  • アスペクト比の変更: 画面の縦横比を変更し、任意のサイズに調整できます。


時間の変更

  • 不要なシーンの削除: ミスショットや長すぎるシーンをカットし、動画をコンパクトにまとめることができます。

  • 動画の長さ調整: SNS投稿に合わせた短い動画にしたり、特定のシーンだけを切り出すことができます。

  • 音源の調整: 動画の音声をトリミングして、不要な音声を削除したり、音声を繋ぎ合わせたりすることができます。


音声のトリミング


音声のトリミングでは、不要な部分の音声をカットしたり、音声を繋ぎ合わせたりすることができます。

  • 不要な部分の削除: ノイズや沈黙部分を削除し、音声をクリアにすることができます。

  • 音源の長さ調整: 必要な部分だけを切り出すことで、音源の長さを調整できます。

  • 複数の音声を繋ぎ合わせる: 複数の音声ファイルを繋ぎ合わせて、一つの音声ファイルにすることができます。


トリミングする目的

  • 不要な部分を削除し、すっきりとした印象に

  • 構図や動画の長さを調整し、最適な表現に


【当サイト関連ブログ】

ブログカテゴリー「編集について」

トリミング

​【関連用語】

1. アスペクト比(Aspect Ratio)


映像の横と縦の比率を表す数値です。代表的なものとして16:9(ワイドスクリーン)や4:3(スタンダード)があります。近年のデジタル放送やオンライン動画では16:9が標準となっていますが、SNS向けの縦型動画(9:16)など、新しいフォーマットも登場しています。トリミング作業では、最終的な出力先のアスペクト比に合わせて映像をカットする必要があり、撮影時から最終的なアスペクト比を考慮した構図設計が重要となります。特に異なるアスペクト比の素材を混在させる場合、画角の調整や余白の処理など、慎重な作業が必要となります。



2. セーフエリア(Safe Area)


テレビ放送において、確実に視聴者に表示される領域を示す基準です。アクションセーフ(映像の端から約7%内側)とタイトルセーフ(約10%内側)の2種類があり、特に文字情報はタイトルセーフ内に収める必要があります。これは、テレビの機種や設定による表示領域の違いを考慮したものです。デジタル放送やオンライン動画では物理的な制約は少なくなっていますが、視認性や演出効果の観点から、依然として重要な基準として参照されています。トリミング時にはこのセーフエリアを意識した調整が必要となります。



3. パン&スキャン(Pan and Scan)


ワイドスクリーン映像(16:9など)を、より狭いアスペクト比(4:3などど)に変換するときに、映像を左右に動かしながらトリミングし、サイドを切り落とし画面全体に映像を映します。映画の放送用変換でよく使用される手法ですが、原作の構図や演出意図が損なわれる可能性があるため、賛否両論があります。近年は16:9が標準となり、以前ほど使用頻度は高くありませんが、アーカイブ映像の再利用やマルチプラットフォーム展開において、依然として重要な技術として残っています。



4. オーバースキャン(Overscan)


映像の端を若干広めに撮影(編集)し、テレビ画面の有効範囲外が切り取られることを想定することを言います。また、編集時の安全マージンとして機能し、手ブレの補正や構図の微調整に対応できます。デジタルカメラの高解像度化により、撮影後のリフレーミングの自由度が高まっていますが、計画的なオーバースキャンは依然として重要な撮影です。特に動きの多いシーンや、複数のアスペクト比での展開を想定する場合に有効です。



5. レターボックス/ピラーボックス(Letterbox/Pillarbox)


異なるアスペクト比の映像を表示する際に、上下(レターボックス)や左右(ピラーボックス)に黒帯を入れる処理方法です。映像の縦横比を維持したまま表示できる利点がありますが、画面の一部が無駄になる欠点もあります。近年では、この黒帯部分を活用して補足情報を表示したり、デザイン要素として活用したりする演出も見られます。視聴環境や目的に応じて、トリミングかボックス処理かを選択することが重要です。

 

 

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