top of page

動画・映像制作用語

【寄り】

Y

yori

「寄り」は、フレーム内に被写体の細部を大きく捉えることで、視聴者の視線を一点に集中させます。特に、人物の表情や商品の質感など、細かなニュアンスを表現したい場合に効果を発揮します。

「寄り」の画を撮るには、被写体に対してカメラ自体が近づく場合と、レンズの倍率で近づく方法があります。



目的・効果


感情の深化


人物のアップショットでは、目元や口元の動きをクローズアップにすることで、喜び、悲しみ、怒りなど、様々な感情をより深く表現できます。視聴者は、まるでその人物の心の内に入り込んだかのような感覚を味わうことができます。



商品の魅力向上


商品の撮影では、素材の質感やデザインの細部を際立たせることで、その商品の魅力を最大限に引き出すことができます。例えば、高級時計の文字盤の模様や、化粧品の繊細な光沢感をクローズアップにすることで、その商品の高品質さをアピールできます。



緊張感の演出


緊迫した場面では、人物の汗ばんだ額や震える手をクローズアップにすることで、視聴者に緊張感と臨場感をあじわわせることができます。

寄り

​【関連用語】

1. 引き


被写体から離れて撮影することで、広大な風景や全体の状況を捉える技法です。被写体との距離感を生み出し、状況全体を把握させたい時に有効です。例えば、自然風景の撮影では、広大な大地や雄大な山々を捉えることで、そのスケールの大きさを表現できます。また、群衆の動きやイベント全体の雰囲気を捉える際にも、引きの構図は効果的です。



2. 俯瞰


上から見下ろすように撮影する技法です。被写体を俯瞰することで、その全体像を把握しやすく、状況を客観的に捉えたい時に有効です。例えば、都市の風景を撮影する際、高層ビル群を俯瞰することで、その都市の広がりや構造を表現できます。また、群衆の様子を俯瞰することで、その動きの流れや全体的な状況を把握できます。



3. 鳥瞰


空から見下ろすように撮影する技法です。俯瞰よりもさらに高い位置から撮影することで、より広大な範囲を捉え、鳥の目線で被写体を見ることができます。例えば、自然風景の撮影では、大地や河川が織りなすパノラマ風景を表現できます。また、都市の開発状況や災害現場の広範囲な様子を捉える際にも、鳥瞰の構図は有効です。



4. あおり


カメラを上に向けたり下に向けたりして、被写体を斜めから撮影する技法です。被写体に動的な動きを与え、躍動感や不安感を表現できます。例えば、人物のアップショットでカメラを下からあおることで、その人物を威圧的に表現できます。また、建物を下からあおることで、その建物の高さを強調し、壮大な雰囲気を演出できます。



5. たたく


一般的にカメラを下に向けて撮影することを指します。まるでカメラのレンズを上から叩いて下に向けるようなイメージから、この表現が生まれたと考えられます。「少し叩き気味で・・・」というように使い、大きな角度で下に向ける時には使わないような気がします。

 

 

映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ

bottom of page